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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

やすこ先生の、子育てのヒントプチクラスキッズクラス・ジュニアクラス中高生クラス・おとなクラス芸大美大受験科会員さんへのお知らせ展覧会 2020.11.14

加古町の歴史「平和の礎」に花咲く私たちの今・こどもたちの未来

11月25日からの【アトリエぱおの仲間たち展】は、

広島市中区加古町のアステールプラザで開催されます。

今年もたくさんの仲間の手によって準備されています。 

ここは 近くには平和公園もあり、川べりの景色も美しく

図書館も併設されていて 市民の憩いの場所となっています。

 

ちなみに「加古町」は、昔は「水主町」と表記されていたそうです。

水主(かこ)とは水夫のことで その昔広島藩の水軍要員が

暮らし、彼らは川を利用して、物資を運んでいたそうです。

そして明治になってからは 県庁舎や市庁舎があるような

広島市の中心的な役割のある街だったそうです。

 

しかし平和公園から1㎞くらいの場所ということ、

それは爆心地に近いということです。

1945年の8月6日の原爆投下によって

ここに暮らしていた2100人余りの人々は全滅し、

焼野原になったのです。当時水主町の人々は

まさか自分が暮らしている町が、人々が、

突然消えてしまうとは 思ってもいなかったでしょう。

あまりに無残で 言葉もありません。

 

そして1965年に「水主町」は「かこ」、と読むのが難しいため、

「加古町」と表記を変えたそうです。

1970年代前半はまだこの川べりには 被爆により

家を失った人達がバラックと呼ばれる小屋を建てて暮らし

寒い季節になってくると 朝 ドラム缶で火を焚いて

その周りに集まり、寄り添って暖を取っていました。

 

その苦難の日々から 75年の時を経て

今年も にぎやかで 愛くるしいこども達の作品が

ところせましと市民ギャラリーを覆いつくします。

今回は コロナ禍での開催となりましたので、

予防対策を徹底しなければなりませんね。

 

でも 私たちは 喜びましょう。

こども達の 素晴らしい色彩を、感性を、

今年もみんなで囲み、ともに過ごせることを。

彼らが時間と 情熱を込めて作った作品たちが

私たちに幸せを もたらしてくれていることを。

 

その日が待ち遠しいですね。

では 中区加古町のアステールプラザで

お会いしましょう。

 

 

畠山 泰子